北海道新幹線で東京から北海道まで移動検証【新幹線と飛行機どちらがお得?】

誰しも旅行先で一度は行きたいと感じている北海道。気軽に行くなら今までは飛行機に乗らないと行けなかったところですが、2016年に北海道新幹線が開業して以来関東や東北からは新幹線1本でも行けるようになりました。

しかしそんな北海道新幹線に対して一つ疑問が・・・

東京から北海道まで新幹線で行くのってお得なの?

確かに新幹線で北海道まで行けるようになったとはいえ、東京から北海道まで行くのは果たして得をしているのでしょうか。

そこで今回は実際に東京から北海道まで乗ってみて感じたことや飛行機との比較をしていきます。

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北海道新幹線とは

北海道新幹線とは何か知らない人のために、改めて北海道新幹線についてご紹介します。

北海道新幹線は新青森(青森県)から新函館北斗(北海道)までを結ぶ路線のことです。

新函館北斗駅停車中の北海道新幹線

厳密にいえば東京から新函館北斗までを北海道新幹線と呼ぶのではなく、東京から新青森までの区間は「東北新幹線」で、新青森から新函館北斗までの区間は「北海道新幹線」のことを指します。

開業前は「白鳥」という在来線特急で2時間ほどで行けたのですが、新幹線開業後は1時間弱で行けるようになりました。それに伴い在来線特急は廃止となっています。

北海道新幹線の魅力

全国の中でも短距離かつ短時間の北海道新幹線ですが、北海道新幹線ならではの魅力があります。

青函トンネル

青函トンネルは全長およそ53kmのトンネルで、トンネルの長さでは世界で2番目の距離を誇ります。

青函トンネルは他のトンネルとは違う点がいくつかあります。

海底トンネル

青函トンネルは青森県と北海道の間にある津軽海峡を通り抜ける海底トンネルです。山の中を通り抜けるトンネルとは違い、海の下を通るトンネルとなっています

トンネルの最深部は海水面からおよそ140mとなっており、トンネルの深さでは世界で一番の深さになります(2019年時点)。

トンネル内の環境

トンネル内は薄暗いライトで照らされています。さらに海底トンネルなので、トンネル内の湿度が高く通過の際ガラスが曇ります。

2つの海底駅の跡地

トンネル内なので風景を楽しむことはできませんが、かつて青函トンネルには竜飛海底(たっぴかいてい)駅と吉岡海底(よしおかかいてい)駅の2つの海底駅が存在していました。

本州側にあるのが竜飛海底、北海道側に吉岡海底の駅跡地があります。新幹線の車内からもライトだけですが駅の存在を確認することができます。

以前は乗降可能でしたが、現在は緊急時を除いて乗降不可となっています。そして駅としてではなく、定点という形で使用されています。

北海道ならではの景色

冬季限定ではありますが、北の大地の雪景色を眺めることができます。

乗車検証

今回は片道だけでは正確な検証が難しいので、往復をしてみました。その際にかかった時間や乗り心地などを確かめてみました。

乗車準備〜乗車

今回使用する切符は旅行会社を通じて購入したものです。通常料金だと片道23430円(往復46860円)ですが、旅行会社の旅行パックなどを利用して購入すると往復30000円程度で抑えることができます。(片道15000円程度)

さらにチケットレスサービスでお得な切符を利用すれば、片道10000円程度で購入できるので、価格を少しでも抑えたい方はそちらを利用するのもいいでしょう。

東京から北海道を往復するために使う切符

乗車車両

今回利用したはやぶさ号は往復ともに最速達の列車です。東京と新函館北斗の間の停車駅は大宮・仙台・盛岡・新青森のみとなっており、乗車当時は東京〜新函館北斗を最速4時間2分で結んでいました。

2020年現在は4時間を切って行くことができます。(最速3時間58分

乗車車両はE5系のはやぶさ号です。東北新幹線内(宇都宮~仙台~盛岡)を最高速度320kmで走行します。

東京駅に停車中のE5系はやぶさ号

車内には普通席・グリーン席・グランクラス席の3種類が存在します。

今回は普通席をチョイスしました。

E5系の普通車指定席

新青森駅〜新函館北斗駅を走行

新青森駅を出発してから30分後に、青函トンネルに入ります。

在来線特急だった頃は通過に40分〜50分ほどかかりましたが、新幹線開業後は30分を切って通過するよう短縮されました。2020年現在は20分程度で通過できます

新青森から北海道方面に向かう場合、先程紹介した竜飛海底駅跡はトンネル突入して7分後、吉岡海底駅後は13分後に通過するので気になる方は窓を覗いてみてください。

飛行機との比較

では、ぶっちゃけ飛行機と比べてどうなのかを検証していきます。

○目的地までの所要時間

乗車する乗り物所要時間(往復した場合)
新幹線(東京~新函館北斗)3時間58分(7時間56分)
飛行機(羽田~函館)1時間20分(2時間40分)

所要時間の短さでは圧倒的に飛行機の勝ちです。

ただし飛行機の場合は所要時間の他に搭乗手続きや荷物の受け取りに時間を要するため、実際に搭乗から到着して荷物を受け取るまでの全体時間は3時間弱かかります。ですが全体時間でも新幹線より飛行機の方が短いです。

○料金

続いては料金です。飛行機は予約時期・利用する航空会社・利用する座席によって値段が変動します。今回は旅行会社などを通じて予約した場合も含め、通常期1か月前に予約した場合を基準に料金を見ていきましょう。

ここでの新幹線普通車指定席の料金は今回の検証で利用した切符の代金を載せています。

乗車する乗り物1か月前最安値料金通常料金
はやぶさ号(普通車指定席)15000円23430円
飛行機(各大手航空会社 羽田~函館 普通席)11190~14000円33200~35900円
飛行機(LCC 羽田~函館 普通席)9990円23890円

通常料金でいうと北海道新幹線が一番安いです。しかし1か月前の料金になると飛行機の方が安くなります。

○乗るまでの手続き余裕時間

乗車する乗り物 余裕時間
新幹線 発車1分前
飛行機 出航1時間前

乗るまでの手続き余裕時間は断然、新幹線の方が長いです。新幹線は指定席をとっていて余程乗り遅れたりしない限りは乗車時間までの時間が多く作れます。

一方飛行機は搭乗する手続きが少なくとも1時間以上はかかるので、手続きの余裕はあまりない感じです。

まとめ

今回は北海道新幹線の移動検証を飛行機との比較シミュレーションでしてみました。

予約する期間や利用するものによっては新幹線の方がお得だったりする場合があります。また旅行パックによっては宿泊とセットになっているものもあるので、今回紹介した料金はあくまで参考金額とみてください。

2020年時点では北海道新幹線は新函館北斗までしか通っていませんが、2030年には札幌まで延伸する予定となっており、北海道新幹線はますます発展を遂げていきます。

車窓から広大な街や綺麗な景色を眺めていたいという方は北海道新幹線に乗ってみてもいいかもしれませんね。

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