東海道・山陽新幹線のチケットレスサービスである「エクスプレス予約」を利用される方も多いと思います。通常よりも安く乗れるのも1つの魅力ですが、それ以外にもお得な切符が買えることもできちゃうんです。
今回はその中でも「e特急券」を紹介します。
e特急券とは
「e特急券」はエクスプレス予約のチケットレスサービスの1つで、特急券が通常よりもお得に利用できます。特急券のみのサービスとなっており別途乗車券が必要ですが、利用次第では非常に重宝します。
どれだけお得?
通常で特急券を利用した場合とe特急券を利用した場合とで比較するとこうなります。
区間例 | 通常特急料金(通常期) | e特急券料金 | 差額 |
東京~名古屋 | 4920円 | 4130円 | ▲790円 |
東京~新大阪 | 5810円 | 4910円 | ▲900円 |
東京~岡山 | 6990円 | 5630円 | ▲1360円 |
東京~広島 | 7560円 | 6110円 | ▲1450円 |
東京~博多 | 9310円 | 7640円 | ▲1670円 |
エクスプレス予約の切符は特急券も同じように距離が長ければ長いほど、割引率が高いです。
予約のしかた
基本はエクスプレス予約で切符予約するときと流れは同じですが、1つだけ検索する際に気をつけておくべき点があります。
予約をする際に条件を指定しますが、そのまま日時のみを指定すると、乗車券と特急券の一括購入をすることになります。e特急券を予約する場合は条件指定の「e特急券(特急券のみ)を利用する」に必ずチェックを付けてから予約しましょう。
エクスプレス予約での切符予約の流れは以下にまとめています。
利用のしかた
エクスプレス予約で座席予約をすれば専用ICカードで改札を通ってそのまま乗車できます。しかし、e特急券のみの場合は専用ICカードで乗車することができません。利用するためには予め券売機で切符発券しておく必要があります。
発券するためには、以下のものが必要になりますので予め準備しておきましょう。
・専用のICカードまたはエクスプレス予約で決済登録しているクレジットカード
・会員ページにログインするためのパスワード(4~8桁)
2020年2月27日追記:2020年3月21日からきっぷの受け取り方法が変更されます。
2020年3月20日まで | 2020年3月21日以降 |
・専用のICカードまたはエクスプレス予約で決済登録しているクレジットカード ・会員ページにログインするためのパスワード(4~8桁) | ・専用のICカードまたは「受取コード」 ・会員ページにログインするためのパスワード(4~8桁) |
きっぷ受取方法の変更について|エクスプレス予約 新幹線の会員制ネット予約
エクスプレス予約公式HPより https://expy.jp/lp/receive_ticket/
「受取コード」は、エクスプレス予約で予約したきっぷをJR東海またはJR西日本の指定席券売機や駅窓口で受け取る際に必要な「QRコード」および「16桁の英数字」です。
発券の仕方の流れは以下の通りです。
①券売機で「予約したきっぷのお受取り」ボタンを押す。
②専用ICカードあるいはクレジットカードを入れ、ログインパスワードを入力する。
③発券したい切符を選択し、「発券」ボタンを押す。
④選択した切符が発券される。
どうでしょう?すごく単純ですよね。
なお予約した切符が複数ある場合は、まとめて発券ができます。予約切符一覧画面にある「複数選択」で発券したい切符を選択して、発券するだけでOKです。乗るたびに券売機に向かって発券するのが面倒な場合でも一度に受け取りができるので、かなり便利です。
メリット・デメリット
特急券がお得なe特急券ですが、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
通常の特急料金よりも安い
e特急券の最大の特徴とも言えます。東海道新幹線の場合は区間に関わらず自由席とほぼ同額となっており、山陽新幹線では数百円~数千円ほど安くなります。
何度でも変更可能
e特急券も発券をしていない限り、乗車4分前なら手数料なしで何度でも予約変更可能です。
途中下車が可能
エクスプレス予約で切符を購入する場合、乗車券と特急券がセットになっています。セットでは途中下車をするとその切符が無効となってしまいます。しかし、e特急券では途中下車したい駅で特急券を分割購入すれば途中下車が可能となります。
例えば東京から新大阪まで行くのに、名古屋で途中下車するとします。このパターンでは東京〜名古屋、名古屋〜新大阪までの2種類の特急券を購入すれば途中下車ができます。乗車券は東京〜新大阪を別途購入しておけば問題ないです。
デメリット
乗り継ぎ割引が使えない
エクスプレス予約で切符を取るのと同様にe特急券も在来線特急との乗り継ぎ割引が適用外になります。
スマートEXでは予約が出来ない
エクスプレス予約と似たサービスで年会費無料のスマートEXではe特急券の予約は行っていません。e特急券はエクスプレス予約のみのサービスです。
注意点
e特急券を利用する際にも注意点があります。
割引利用できるのは「特急券」のみ
冒頭でも記載していますが、割引の適用となるのはあくまで新幹線特急券のみとなっています。そのため、新幹線に乗車するためには別途乗車券が必要となります。
乗車券は新幹線で利用する区間が含まれていればどんなものでも構いません。
キャンセルする場合の払い戻し料金
キャンセルする場合は、払い戻し手数料がかかります。
普通車指定席とグリーン席の場合、受け取り前だと一人あたり片道340円かかります。切符受け取り後だと乗車2日前までは受け取り前と同じく一人あたり片道340円、乗車日前日・当日の場合は利用区間の30%かかります。
自由席の場合は受け取りの有無にかかわらず一律220円です。
まとめ
今回は、エクスプレス予約のe特急券を紹介しました。
e特急券は利用次第で通常よりもお得に利用できます。途中下車でも新幹線をお得に利用したい方は是非利用してみてはいかがでしょうか。
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