新幹線を使って優雅に旅行を楽しみたいと思ったことってありますよね。でも繁忙期になると料金が高くてなかなか行けないこともあるのではないでしょうか。
今回はお得に新幹線が利用できる「バリ得プラン」についてご紹介します。
「バリ得プラン」とは？
バリ得プランは関西・中国・九州を発着するこだま（一部ひかり・つばめ）がお得に乗れる旅行企画型商品です。通年（GW、お盆、年末年始などの繁忙期を除く）でこだまとひかりの普通車指定席・グリーン席が通常の料金よりも安く乗れるのが特徴で、人気商品の１つでもあります。
東海道新幹線に「ぷらっとこだま」という似たようなサービスがありますが、バリ得は「ぷらっとこだま」の山陽新幹線バージョンと思っておけばいいでしょう。
どれだけお得？
以下の表で通常料金（乗車券＋新幹線特急券）で利用した時とバリ得プランで利用した時の料金とで比較してみましょう。
| 区間 | 通常料金 （普通車指定席の片道料金） | バリ得プラン （普通車指定席の片道料金） | 差額 |
| 新大阪～博多 | 15600円 | 6900円 | ▲8700円 |
| 新神戸～博多 | 15070円 | 6700円 | ▲8370円 |
| 広島～博多 | 8900円 | 5900円 | ▲3000円 |
通常の料金と比べても、バリ得プランの方が圧倒的に安く新大阪から博多までなら8700円もお得になります。区間が長ければ長いほど割引率も高くなるので、遠方から利用する場合はかなりお得とも言えます。
また、ひかり号限定でグリーン車プログラムも存在します。 バリ得プランに追加料金という形でプラスするだけで、通常料金よりもかなり安くグリーン席が利用できます。例えば新大阪・新神戸・西明石・姫路～小倉・博多発着のひかり号の場合、片道＋500円でグリーン車に乗れます。
利用方法
バリ得プランを利用するには旅行代理店のホームページあるいは店頭で申し込みする必要があります。
申し込みの流れ
個人的にはホームページから申し込みをするのが一番楽で手っ取り早いです。申し込みをするための手順は以下の通りです。
①乗車日を指定した後に行程種別（片道or往復）を選択する。
②利用プラン・乗降車駅・利用列車などの申し込み条件（片道or往復）を指定する。
③受信可能なメールアドレスを入力して、住所・名前・電話番号などの必要事項を入力する。※1
④支払方法を選択する。（クレジット・コンビニ払い・振り込みなど ※2 ）
⑤予約内容を確認して確定ボタンを押せば予約完了。
申し込み後すぐに申し込み完了のメール、座席手配完了次第で予約確定メールがくるので忘れずにチェックしてください。予約したプランの内容はマイページでも確認できるので、ログインに必要な項目（予約番号（メールに記載）・メールアドレス・生年月日）を入力して随時確認しておきましょう。
※1 PCでは入力後にそのまま必要事項入力欄が表示されます。スマホではメールアドレスを入力した後に入力したメールアドレスに申し込み用URL記載メールが届くので、そちらをタップしてから必要事項を入力します。スマホに送られてくるメールの有効期限は送信されてから約3時間です。
※2 申し込みプランによってはクレジット決済のみのところもあります。
チケットの受け取り
申し込みをして予約確定後、2〜3日程（最短翌日）でチケットが宅配便あるいは普通郵便で届きます。申し込みの際に住所を記入しておかないと受け取りができないので、申し込み時に住所入力ができていなかった場合、必ず住所を入力しておきましょう。
なおチケット受け取りの際にお届け日時の時間指定は可能ですが、日にちは指定ができないので注意が必要です。
封筒には予約した切符と200円割引クーポン券、利用上の注意書きが同封されています。
写真は博多・小倉発着のクーポン券で、博多駅もしくは小倉駅の売店・カフェ等で利用できます。購入するものが200円を超えた場合はその差額分お金を払えば問題ないです。ただし200円未満のものを購入するとその差額分のおつりは戻って来ず、クーポン券を利用しなかった場合はクーポン分の払い戻しはされないので、利用する際は気をつけましょう。
注意点
「バリ得プラン」はその価格の安さも魅力ですが、その分注意すべき点も多く存在します。
一部のこだま・ひかりは対象外
「バリ得プラン」ではすべてのこだま・ひかりに乗れるというわけではありません。全車自由席になっているものや臨時列車となっているものについては対象外となっている場合があるので、申し込みの際に利用できる列車等を確認しておきましょう。
座席の指定は不可
券売機や窓口では座席指定が可能ですが、バリ得プランの場合は座席指定が不可能となっています。複数人で利用する場合でも座席がバラバラとなることもあるので注意しましょう。
希望列車に乗れないことも
予約の時点では「リクエスト予約」という形になる場合があります。この場合、予約を受け付けてから座席の手配を行うことになります。そのため、予約申し込みの際に希望した条件で必ずしも予約が確定するわけではありません。
「予約できなかったら果たして終わりなのか？」というと、そうではないのが事実です。実は申し込みをして予約不確定になると、旅行会社からメールにて代替案を提示されることがあります。
提示された案でも特に問題なければ承認することで自動で予約確定になります。
また代替案提示時点では未契約の状態にあるので、キャンセル料のかかる乗車10日前を過ぎて不承認してもキャンセル料はかかりません。ただし承認返信期限がありますので、承認するかどうかは早めに決めておきましょう。
予約変更は不可
一度申し込みをして予約が確定した場合、乗車日時や列車の変更は原則不可となっています。変更する場合は一度予約を取り消して、再度申し込みする必要があります。
乗り遅れての救済措置はなし
万が一乗り遅れた場合、後続の列車に乗ることも払い戻しもすることもできません。
まとめ
今回は山陽新幹線（一部九州新幹線）でも使える「バリ得プラン」を紹介しました。
利用の仕方や制約はぷらっとこだまによく似ています。ただ、通常よりもお得に新幹線が利用できるので使って損はないです。
旅行や帰省で価格をなるべく安く抑えたいという方は是非利用してみてはいかがでしょうか。
コメント