【設備は?乗り心地は?値段は?】東海道・山陽新幹線のグリーン乗車プロセス

旅行などで目的地に行く道中に新幹線を利用する方も多いかと思います。その中でもグリーン車というものがありますよね。普段出張などで利用する方でも中々乗ることはなく、たまに奮発して利用するかどうかといったところではないのでしょうか。

一度でいいから乗ってみたい!

グリーン車ってどんなの?

と思っている方向けに、今回は乗車記を兼ねて東海道・山陽新幹線のグリーン車の内部がどうなっているかを確かめてみました。

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グリーン車とは?

グリーン車は自由席や指定席の車両とは異なり座席や設備のランクが上の車両となっています。 東海道・山陽新幹線のグリーン車は16両のうち3両しかなく、座席数もおよそ200席ほどと自由席や指定席よりも少ないです。

グリーン車に乗るためには

グリーン車に乗るためには予め乗車券のほかにグリーン特急券が必要になります。

とは言ってもグリーン車に乗るからと言って特別何かしないといけないわけではないのでご安心を。普通に鉄道を利用するための切符を購入する感覚で大丈夫です。グリーン券は切符と同様、駅のみどりの窓口や自動券売機で購入できます。またネット予約サービス(スマートEX、エクスプレス予約、e5489など)や金券ショップでも購入が可能です。

今回は名古屋から東京まで乗車してみました。

東海道新幹線のグリーン特急券

グリーン車の座席、サービス

東海道・山陽新幹線のグリーン車は16両編成のうち8号車、9号車、10号車にあたります。車体には緑の四つ葉のクローバーで「GREEN CAR」と書かれたグリーンマークがあるので、それを目印に車両・号車まで目指しましょう。

今回乗車したのはN700系です。

東海道新幹線のN700系グリーン車両入り口

車内に入ると、さっそく目にするのがメインともいえるグリーン席です。普通席とは違い高級感が漂う座席となっています。座り心地は普通席よりも柔らかくまるでクッションに座っているかのような感覚です。また座席が広い分開放感があります。

普通席には窓側にしかなかった(各車両の最前列の座席を除く)コンセントが、なんとグリーン席ではすべての座席に付いています。(各座席の肘掛に完備)各座席でパソコンで作業をしたい場合や、携帯やゲームなどの機器を充電をしたいときにも便利です。

東海道新幹線のN700系グリーン席

座席を倒すためのレバーもあります。手前にスライドすると背もたれが倒れ、逆方向にスライドすると元に戻ります。座席もグリーン席なのか普通席と比べてかなり倒れるように設計されており、リラックスしやすい仕組みになっています。

東海道新幹線N700系のグリーン車の背もたれを倒すレバー

読書するための読書灯もあるので、リラックスして読書したい方にはおすすめですね。

東海道新幹線N700系グリーン車の読書灯

グリーン車の車内は静かで落ち着いており、明るすぎず暗すぎず目に優しい空間になっています。

またグリーン車利用者向けにパーサーのアテンダントサービスがあります。利用者全員におしぼりが配られたりするので、利用者へのおもてなしの心が表れる満足の高いサービスです。

N700系グリーン車内の様子

グリーン車利用料金

グリーン車はその高級な座席やサービスであるがゆえに料金も指定席や自由席と比べて割高となっています。また普通席と異なるのは繁忙期や閑散期の影響を受けないので、既設関係なく通年で同額となっています。

例:東京~名古屋の場合

利用列車金額(運賃+グリーン特急料金)参考金額(普通車の場合)
(上段:指定席、下段:自由席)
普通席との差額
(上段:指定席、下段:自由席)
のぞみ14960円(6380円+8580円)11300円(6380円+4920円)
10560円(6380円+4180円)
▲3660円

▲4400円
ひかり・こだま14750円(6380円+8370円)11090円(6380円+4710円)
10560円(6380円+4180円)
▲3660円

▲4190円

お得にグリーン車を利用するには

「通常料金よりももっとお得にグリーン席を利用したい!」という方は、以下の方法で安く乗ることができます。

チケットレスサービスを利用する

冒頭でも紹介したエクスプレス予約」や「スマートEX」といったネット予約チケットレスサービスを利用する方法です。

エクスプレス予約やスマートEXではグリーン車を通常料金よりお得に利用できる「EX早特」や「EXグリーン早特」などの割引サービスが利用できます。

ただし割引サービスによっては何日も前から予約が必要だったり、乗車する日時、区間、列車の種別、時刻、人数に制約があるので各種割引サービスを利用する際は注意事項をよく読んで利用しましょう。

金券ショップで切符や株主優待券を購入する

金券ショップで格安の切符や新幹線の株主優待券を購入する方法です。

金券ショップではみどりの窓口や券売機よりも安い値段で切符を購入することができます。また新幹線株主優待券が売られていれば、それを購入して窓口で切符発券することで安く乗れたりします。

旅行代理店のグリーン車サービスを利用する

旅行代理店が販売しているサービスを利用する方法です。

新幹線と宿泊地がセットになった宿泊パックが代表的な例です。全体の料金は高めになりますが、宿泊料金を除けば新幹線の料金は意外と割安で利用していることになります。

また、東海道新幹線のこだま限定で「ぷらっとこだま」、山陽新幹線では「バリ得プラン」を使えば通常よりもお得に新幹線が利用できます。

割引を利用する

新幹線利用で特定の条件を満たしたときに適用される割引を利用する方法です。代表的なのは往復割引です。

往復割引は往復距離が601km以上の際に適用される割引のことで、利用すれば運賃が1割引になります。往復割引を使えば特急券を含める全体料金は通常よりも安くなり、距離の条件を満たしていればどんな列車でも割引がされます。

しかし、これにも注意点があります。

①往復の乗車券を一括購入すること

②割引は適用されるのは乗車券のみで特急券等の割引は適用なし

往復割引の適用を受けるには往復の乗車券を一括購入する必要があります。(往路・復路の乗車券を別々購入するのは往復割引の適用外です。)また往復乗車券の有効期間も乗車距離に応じて変わってくるので長期旅行の際には期限切れに注意が必要です。

在来線特急の乗り継ぎ割引を使う際にはこの方法を使うのがいいですが、乗車するのが新幹線区間のみであれば往復割引適用よりも安く済むかもしれません。

グリーン車利用にあたる注意点

そんなグリーン車でも利用するには注意点があります。

他の乗客の迷惑をかけない

当たり前のことですが、グリーン車も公共の場です。他に乗車している人に迷惑をかける行為(大きい声でしゃべる・座席での通話など)は控えましょう。

グリーン車設備利用対象はグリーン席利用者のみ

グリーン車の設備利用はすべてグリーン席を利用している人が対象です。自由席や指定席を利用している人は利用することはできません。

普通車とグリーン車との通り抜けは原則不可

グリーン車のある8号車、9号車、10号車とそれ以外の車両との通り抜けはできないことになっています。

グリーン券を持っていない方(普通車自由席・指定席利用の方)のグリーン車の通り抜けはもちろんのこと、グリーン車から普通車への移動は極力控えた方がいいです。

まとめ

今回はグリーン車の設備や乗り心地、値段についてレビューも兼ねてご紹介しました。

普段帰省や旅行で東海道新幹線を利用する方、また初めて東海道新幹線を利用する方で

行く道中で優雅な旅を楽しみたい

ちょっと奮発して豪華な席に乗りたい

という方は是非グリーン車を利用して優雅な旅を満喫しましょう。

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