ラーメン好きなら誰しも「行列ができる人気ラーメン」を食べたいと思うものです。しかし、そんなラーメン店が「知らないうちにその場所から消えてしまっていた・・・」なんていう経験ありませんか?
特に通い詰めるほど行っていた方にとってはショック以外の言葉が見つからないかと思います。
しかし消えたラーメン屋にはもう何もないのかというと、そういうわけではありません。店によっては名前を変えて再出発して人気になるところもあるようです。
そこで今回は消えたラーメン屋に置き換わる形で再出発したラーメン屋を紹介します。
ラーメン「大塚屋」
今回は東京の市ヶ谷にある「大塚屋」に訪れました。外観には看板もなく「ホントにラーメンのお店なの?」と思いますが、れっきとしたラーメン屋さんです。
「辛味噌ラーメン」専門店という少し特殊なお店ですが、実はこの店自体も人気のラーメン屋として話題を呼んでいます。
「大塚屋」の先代
大塚屋の前は「麺処 くるり」という味噌ラーメン専門店の本店でした。しかし2015年を最後に突然の全店舗閉店に伴い市ヶ谷本店もなくなり、都内からは姿を消してしまいました。都内では「幻の味噌ラーメン」と謳われるほどの美味しさだったようです。
そして新たに別のラーメンを開店しようということで生まれたのがこの「大塚屋」です。
ちなみに「麺処 くるり」ですが、当時本店の常連客だった人が店長となり「二代目 麺処 くるり」として2019年11月に岡山でオープンして再スタートしています。
2020年6月追記:2019年7月から大塚屋の店主の弟さんが神奈川の二宮でくるりの味噌ラーメンを引き継いで新規店舗をオープンしています。くるりの味をもう一度関東で味わえる唯一の場所となっています。
店内に突入
店内はカウンター7席のみとなっております。また店員が少ない状態で御飯時になると行列ができやすくなります。そのため満席となると外に並ぶようになります。
開店30分後に来店してみると早速行列が。
今回は店長1人のワンオペ状態だったので、比較的行列ができやすい状況でした。人気ラーメンかつ先代の麺処くるりの店だったところをそのままの形で利用しているのもあるのか平日でも混むことがほとんどです。
(待つこと1時間・・・)
店内に入ると食券機があるので、まず先に食券を購入してから注文します。大塚屋では以下のメニューから食券を購入します。
メニュー | 値段 |
辛味噌ラーメン | 750円 |
大盛り | 50円 |
小ライス | 100円 |
味玉 | 100円 |
メニューもいたってシンプルです。大盛りにする場合はラーメンに+50円する形で食券購入してください。麺を少なめにもできるそうで、麺少なめの場合は半分味玉を無料サービスしてくれます。
また日にち・時間帯・仕入れ状況・店員オペ状態によってはつけめんも出されることもありますが、今回訪れたときにはメニュー表の記載にありませんでした。
大塚屋の「辛味噌ラーメン」
店員に食券を渡してしばし席で待っているとお目当てのラーメンが到着します。
大塚屋の「辛味噌ラーメン」の最大の特徴はスープです。かなりドロドロの濃厚スープとなっており、ドロドロであるがゆえに麺や具材がしっかり絡みます。別のものに例えるなら麻婆ラーメン(豆腐などは入っていない)に近い感じです。
大塚屋の辛味噌ラーメンは一見激辛っぽい赤みを帯びたスープをしていますが、激しい辛さではなく旨味のほうが勝っている分、不思議とほとんど辛さを感じません。後から少しピリッとくる感じもありますがそんなに気にはならないです。
麺は少し平べったい縮れ中太麺となっています。きしめんみたいに太くはありませんが、すこしコシのあるうどんに近い食感です。
麺の上には白髪ねぎとブラックペッパーが振りかけられており、スープとよく合います。またお肉は味噌ラーメンには珍しい角切りの鶏肉が使われています。
味玉もしっかりと味が付いておりそのまま食べるのもいいですが、スープに絡めて食べるのが個人的にもおすすめです。
テーブルにはブラックペッパーと花椒、カレーパウダーの味変用の調味料があります。お好みで入れるのもアリですが、元々の味が濃いのもあるため入れなくても特に問題はないです。
注意点
来店したときに気を付けるべき点もあります。
行列のできる時間帯に注意
初めて来店する方にとっては戸惑うかもしれませんが、平日や休日に関わらず早ければ開店30分前から行列ができ始めます。開店時間ぴったりに食べたい場合は昼間だと10時半、夜間だと17時半が来店目安時間となります。
ただ数に限りがあるというわけではないので並べば高確率で食べられます。行列が10人程度できて並び始めた場合は1時間ほど待つことになるので行列ができても食べたい場合は根気強く待ちましょう。
スープのはねかえりに注意
大塚屋のラーメンのスープはドロドロである分、はねかえりも多くあります。そのため衣服が汚れるのを防ぐために紙エプロンが備えつけられています。
来店した多くの方が紙エプロンをつけて食べているので、ラーメンを食べる際は紙エプロンをつけて食べることを強くおすすめします。
(紙エプロンは食券機の上部に置いてあります。)
スタンプカードを有効に使おう
大塚屋ではスタンプカードが存在します。ラーメン1杯につきスタンプ1つもらうシステムとなっています。
スタンプカードは提示するだけでも味玉が無料サービスで付いてきます。また10ポイントたまるとラーメン1杯無料になるので、通い詰めたい方は是非来店した際に手に入れておくといいですね。
まとめ
今回は辛味噌ラーメン専門店「大塚屋」を紹介しました。
先代が味噌ラーメン専門店だったのをリニューアルする形で辛味噌ラーメンとして人気を博していますが、大塚屋はその分「くるり」の味の名残をなるべく残しているのかもしれませんね。
辛いのが苦手という方でも気軽に行けるお店なので、「食べてみたい」という方は是非一度行ってみてくださいね。
【店舗情報】 辛味噌ラーメン専門店 「大塚屋」
住所 | 東京都新宿区市谷田町3-3 TOUビル1F |
営業時間 | (火曜日~土曜日) 11:00~16:00 18:00~21:00 (日曜日) 11:00~16:00 |
定休日 | 月曜日 |
TEL | 03-3269-0801 |
アクセス | 東京メトロ南北線・有楽町線「市ヶ谷駅」5番出口から徒歩約5分 都営新宿線「市ヶ谷駅」A4出口から徒歩約8分 JR中央線快速・JR中央・総武線各駅停車「市ヶ谷駅」から徒歩約10分 |
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